カブトムシが土の上でさなぎになったらどうしたらいいの!
今回は、こんなお悩みにお答えします。
カブトムシは通常土の中でさなぎになりますが、
ときどき土の上でさなぎになってしまうものがいます。
実は、カブトムシが土の上でさなぎになるのはとても危険なんです。
ほっとくと、羽化できずにバイバイになるかもしれません。
わが家のカブトムシも今年、12匹いるうちの3匹が土の上でさなぎになってしまいました。
そこで、さなぎの特別ルームである「蛹室(ようしつ)」を手作りして対策。
結果、2匹は羽化成功し、1匹は失敗しました。
蛹室作りも適当では良くないようです。
どんな蛹室がいいのか、わが家の結論はこちらです。
この記事では、わが家の体験をご紹介しますので、
土の上でカブトムシがさなぎになってしまって悩んでいる方は、参考にしてみてください。
カブトムシが土の上に出てきてさなぎになった経緯
ある日、弱々しく幼虫が土の上に出てきて、しばらくとどまっていました。
ちょっとさわってみると、激しくおじぎをするような動きをするのですが、
全然もぐっていく様子がありません。
出てきても、すぐにまたもぐっていくのなら大丈夫なのですが、ずっと出てしまっているのは心配です。
土の中の居心地が悪いと出てくるのは知っていましたが、なんだかいつもと様子が違って動きが遅い。
数日しばらく様子を見ているとなんとさなぎになってしまいました。
そうこうしているうちにもう1匹の幼虫もでてきてしまいました。
最初は白いです。
幼虫が小さくしわしわっとなってきたらさなぎになる合図です。
2匹とも土の上でさなぎになってしまいました。
カブトムシが土の上でさなぎになる理由
カブトムシの幼虫が土の上に出てくるのは、土の中が居心地悪いからです。
結論から言うと、わが家の理由は土不足が大きな原因だったようです。
他にもいろんな原因も追究してみたのでご紹介します。
原因①水分不足
幼虫が土の上に出てくる原因としてまず考えられるのは、水分不足です。
カブトムシの幼虫には触ってしっとりするぐらいの、雨上がりのような湿り気が必要で、乾くと命にかかわります。
土が乾いていたら、表面が濡れるほどの霧吹きがベストな量です。
わが家では、霧吹きで表面が乾いたら水をやっていました。
去年は1匹も土の上に出ず14匹すべて羽化成功し、今年も同じ頻度で給水していたので水分不足ではないと思います。
あるとしたら部分的、タイミング的に水が少なかった可能性です。
原因②土不足
わが家では3つの飼育ケースで飼っていますが、その中の1つのケースだけ土が少なく、
土が少ないケースで飼っている2匹がどちらも土の上に出てきてしまっていました。
ケースの半分以下しか土がはいっていません。
土が少なすぎたのが大きな要因だと考えられます。
土が少ないと蛹室も作れませんよね。
逆に、土をたっぷり入れている大きい虫かごのカブトムシ6匹は1匹も外に出てきませんでした。
次からは土をしっかり入れようと思います。
カブトムシに申し訳ないことをしました。
原因③糞が多いなど環境が悪い
↑カブトムシの糞を取り除く作業
今年は4月頭に土替えをして新しい土も足していたので十分だと思っていたのですが、その後まだ糞などで汚れたのかもしれません。
今年はコバエがなぜか多いので、影響があった可能性もあります。
土の状態など、環境が悪かった可能性もあります。
カブトムシが土の上でさなぎになってしまった時の対処法
カブトムシが土の上でさなぎになってしまった場合、放っておくと羽化の時に失敗してしまう可能性が大です。
さなぎのうちは土の上でも大丈夫ですが、羽化のときに皮をうまく脱げずに羽を乾かせない恐れがあります。
そこで、安心空間がある「蛹室」が必要です。
↑うまく自分で作れている蛹室はこんな感じです。
日本のカブトムシは縦向きの蛹室が必要ですが、外国のヘラクレスオオカブトなどは横向きの蛹室を使うそうです。
羽化が失敗するとかわいそうなので蛹室を作ることにしました。
カブトムシを土の上から蛹室に移動する
7月5日、残念なご報告ですが、↑上記のトイレットペーパーで作った蛹室のカブトムシは
1匹は羽化不全で亡くなってしまいました。
もう1匹は羽化不全ですが元気です。
ペットボトルで作った蛹室のカブトムシ1匹は元気に羽化しました。
蛹室を作らなければ、と思い調べたところ、案外簡単に作れることが分かりました。
家にあるものですぐに作れます。
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
参照:NHK読むらじる
わが家がいつも愛読している『小学生の図鑑NEO飼育と観察』も参考にしました。
身近にいる色んな虫や小動物の飼い方がだいたい載っていて参考になります。
トイレットペーパーの芯がいいそうですが、ちょうどうちに
キッチンペーパーの芯があったのでこちらを使いました。
要は縦長で湿った空洞があればいいらしいです。
半分に切って縦に切り開きました。
※私はこうして作りましたが、カブトムシがうまく固定されないので切り開かない方がいいです。
日本のカブトムシには直径6cmほどの蛹室がベストだそうなので、もう一つは小さめのペットボトル(200ml)を使いました。
このペットボトルの蛹室で育ったカブトムシは、あとあと元気に羽化しました!
湿らせたティッシュペーパーを蛹室の内部に敷き詰めます。
こちらのタイプのペットボトルを使いました。
直接カブトムシを手で触るのは厳禁だそうなので、割りばしでつまんで移動しました。
完成したのはコチラ!
観察もしやすくて良さそうです。
蛹室が乾燥しないよう、ティッシュペーパーが乾いていたら適度に水分を与えます。
移動した当時、さなぎになってから12日目・5日目・1日目のカブトムシたちです。
無事に羽化してくれることを祈ります。
以下に、羽化の記録を追加しましたので、よろしければご覧ください。
まとめ
・カブトムシが土の上でさなぎになったら、うまく羽化できない可能性がある。
・カブトムシの羽化には「蛹室」が必要
・カブトムシの蛹室代わりになるものは身近なもので簡単に作れる。
・カブトムシの蛹室は、日本のカブトムシでは直径6cmほどの縦長い湿った空洞があればいい。
カブトムシが土の上でさなぎになってしまった方の参考になれば嬉しいです。
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