
先日、わが家のセキセイインコぴよちゃんが体調を崩しました。
食べられず糞もせず、目をつむるばかりでとても弱っていたので病院へ。
診断名は「グリッドインパクション」と「金属中毒(なまり中毒)」の疑いでした。
どちらも大変怖い病気で、命を落とす可能性のあるものです。
1週間ほどで回復して今はとても元気なのですが、忘れないように記事に残しておこうと思います。
1日目:嘔吐が激しく弱っている

8月25日(月)
朝8:00ごろ、たくさん吐いているのに気づきました。
止まり木や金網の下に餌のかたまりがたくさん。
求愛のときの吐き戻しとは違い、首をふってまき散らすような餌の出し方でした。
あとで小鳥病院で聞いたのですが、体調不良の嘔吐は頭を振ってまき散らすような吐きかただそうで、求愛のときはそんな吐き方をしないそうです。
そして、吐いたものを取り戻すかのようにエサをむさぼり食べる。
そしてまた吐く。
だんだん、エサ入れに止まりながら目をつむって苦しそうに止まるようになりました。
食べ物について思い当たることはといえば、2日前に久しぶりに塩土を与えたことでした。
あとになって塩土は危険なのだと知りました。
様子を見て危険だと思ったので、急遽小鳥病院に診察してもらうことにしました。
小鳥病院での診察
9:30に小鳥の病院に到着。
そこでいろんな検査をしました。
・触診(体全体)
・糞の検査・・・顕微鏡でメガバクテリアなど細菌がいないか
・そのう検査・・・そのうの中のものを取って調べる?
・レントゲン検査(するかどうか意思確認のあと)
レントゲン検査で分かったことは、以下の通りでした。
・グリッドインパクションの可能性がある。
グリッドインパクションとは、筋胃の中のグリットが溜まりすぎて嘔吐や食欲不振を起こす病気だそうです。
そのうの前の方までグリッド(砂のようなもの)が写っている。そのうには餌をすりつぶすためにもともとグリッドがあるものだが、前の方まで来ているので多すぎる。胃に詰まっている状態かも。塩土をたくさん食べていたなら塩土が原因の可能性が高い。
ぴよちゃんは2日前から塩土にものすごく食いついていました。
フンにも塩土が出ていてピンクっぽい茶色のフンが出ていたので、塩土が詰まってグリッドインパクションになったのだろうということでした。

フンを触ってみてもじゃりじゃりするでしょ、と先生が教えてくれました。
・金属中毒(鉛中毒とも)の可能性がある。
胃に白っぽく映るものが2つほどあるので、金属の可能性がある。金属中毒には、鉛筆の芯の先とか砂鉄とかの少量でもなる場合がある。最近放鳥の際に拾い食いをしていたので、食べていた可能性がある。
・甲状腺は異常なし。
【処置】
・お腹を動かす薬の注射を打つ
・金属中毒の解毒剤の注射を打つ
・お腹の薬処方(水に混ぜる粉薬)
お腹を動かして糞からグリッドを出すのを待つそうです。
2本も注射され、小さくギーギーと鳴くぴよちゃん。
先生には、糞が出てなければ夕方受診、糞が出てよくなれば1週間後の受診でいいと言われました。
治るかどうか五分五分とのことでとても不安でした。
体重は35g。普段が37~42gほどあるので痩せています。
家での様子

午後は、水っぽく白っぽいうんちを3つほどしかしませんでした。
普段は30分に1個、多ければ10分に1個うんちをするぐらいなので、少ないのは明確です。
食欲もなく、エサの方に行っても少し食べては目をつむってじっとしています。
また、15時半ごろにはエサ入れに入って暴れまき散らしたり、下の金網に降りて歩いたりと、普段しないような異常行動をしていました。
再び小鳥病院へ
フンを3つほどしかせず、食欲もあまりないので再び受診。
異常行動もあるため心配だと伝えました。
【先生の話】
・異常行動は、注射の影響もあるかもしれない。鳥によっては興奮してしまう場合がある。
・おしりに水っぽいフンがついているので、出てないわけではない。
・少しずつでも食べていてフンが出れば回復する可能性は十分ある。
・保温はしっかりして。
・エン麦は消化が良く小鳥が好むのでぜひあげて。
ふくれていたら保温する。温度は28~30℃前後。35℃を超えると熱中症の恐れがある。
ふくれておらず、寒くなさそうなら保温しなくていい。
そして、朝とは違うお腹を動かす薬を1本注射してもらい、流動食を直接そのうに入れてもらいました。
夕方から夜の様子
真夏だったので熱中症も怖く、夕方から夜にかけてはビニールをかぶせて軽く保温だけしました。
ぼちぼちエサを食べていましたが、すぐに目をつむって寝るばかりしていました。
少しずつでもエサを食べてくれるのを祈るばかりです。
2日目:目をつむることが多くて元気がない

8月26日(火)
いつもだったら朝から遊ぼうと鳴きまくるのに、ほとんど鳴かない。
落ちているうんちも少ない。
吐いたようなエサも2つ。
体がふくらんでいるようなので、パネルヒーターを設置して保温しました。
やはり元気がなく、ブランコに止まって寝る時間が多い。
ときどきエサを食べて、あとは寝ている時間が多かったです。
食べられないと致命傷なので、とても不安です。
なるべく静かにして過ごしました。
とても不安ですが、小鳥病院の先生の「少しでも食べていたら回復の可能性は十分ある」という言葉を信じて見守るのみです。
薬入りの水が飲めない場合はまた受診と言われていましたが、水は飲めていたのでホッとしました。
3日目:寝ていることが多い

8月27日(水)
今朝はピヨピヨと少し鳴いて、入り口に近づくと寄ってきました。
でも、手を近づけると威嚇してきました。
注射をされたので人間の手が嫌いになっているのかもしれません。
落ちているうんちは少し増えましたが、未消化のエサが混じっているものもあり、いつもよりはまだまだ少ないです。
あまり食べてないので濃い緑のフンが出るようです。

エン麦をやるとよく食べていました。
食欲も増えてきて、フンの量も少し増えたのですが、まだ寝る時間が多くて元気がないので安心できません。
顔を背中に入れて、丸くなって寝る時間が多かったです。
保温して静かに過ごしました。
元気がないので病院に電話したところ、33gをきったら受診とのことで翌日の予約をとりました。
体重33g
4日目:元気になってきた

8月28日(木)
朝、すごく鳴いてしゃべり声のような声も出していました。
うんちも、未消化のものも6個ほど混じっているものの、1晩で22個もしていてかなり増えてきました。
ピヨピヨピヨ、ギー、ピーヨなどいろんな声でよく鳴いて、金網に飛びついてくるようになり、だいぶ元気に見えました。
食欲も戻ってきて、フンの量も増えました。
この日はだいぶ安心でした。
ただ、まだ本調子ではないようで、体重を量るために少し外に出したのですが、小屋に戻すと疲れて目をつむっていました。
病院に確認し、食欲と体重が戻ってきたので予約はキャンセルに。
体重34g。まだ心配はぬぐえませんが、体重が増えてきてホッと一安心。
5日目:よく鳴いて調子が戻ってきた

8月29日(金)
昨日よりも朝から元気でした。
朝いちから遊びたいとギーギー鳴きまくっていました!
よく寄ってきて、威嚇もしなくなりました。
固形のフンもたくさん出ており、食欲も戻ってきました。
遊びたがるけど、体力も落ちているし放鳥は疲れるだろうと30分で終了。すんなり小屋に戻りました。
遊んだ後はやはり疲れて目をつむります。
まだ本調子ではないようなので、無理させないように過ごしました。
6日目:元気になり放鳥もできた

8月30日(土)
とても元気で完全回復したようでした。
お医者さんからの注意で布製の三角ハウス(おもちゃ)とブランコの鈴を外していたのですが、ヒマだったのか暴れるばかりしていました。
※布製のおもちゃはかじるインコには繊維がお腹に詰まる恐れがあり、鈴は欠けていたら金属中毒になるので危険。
扉を開けようと上の金具を持ち上げようとしたり、カトルボーンをかじりまくったり、エサ入れを落とそうとしていました。
2回ほど放鳥して楽しそうに遊んでいましたが、夕方ごろ人間の腕の上でうとうとしたり、小屋に入ってからすぐに寝たりとまだ完全には体力が回復してないみたいでした。
ストレス多くてもよくないと思い、外していた鈴は戻しました。
お医者さんも、金属はよくないけど欠けていなければ大丈夫とのことだったので、ステンレス製だしストレスかかるよりは、と戻すことにしました。
体重は35g。昨日よりも増えていて一安心。
7日目:元気だけど少し寝ることが多い

8月31日(日)
今日も元気でした。
ブランコの鈴を昨日戻したので落ち着いたのか、今日はあまり暴れませんでした。
すこーしいつもより寝るのが多いような。
これくらいは普段も寝てたような?
つい3日前にはぐったりしていたので、まだ不安もあります。
夕方には外に出たいとギーギー激しく鳴いていたので放鳥しました。
体重35g
8日目:治療終了
9月1日(月)
1週間ぶりの小鳥病院へ。
先生に見ていただいたところ、大丈夫そうということで薬もなくなり治療が終了しました。
病院で量った体重は34.5g。
少ないですが、戻ってきています。
塩土は入れないように。とのこと。
また、布製のおもちゃは、かじるインコには繊維が詰まって危険だそうです。
今回の件で塩土の怖さが分かったので、もう絶対に入れないようにしようと思います。
また、拾い食べなどから鉛筆の芯や砂鉄を食べてしまい中毒を起こすこともあるので、部屋はちゃんと掃除して、インコから目を離さないようにしなければと思いました。
鈴は、欠けていなければいれてもいいとのこと。
ストレスになるので戻しましょうか。と言ってもらえました。
あの弱り具合からここまで回復できて、小鳥病院の先生にはたいへん感謝です。
おわりに
ぴよちゃんが元気になって、ほんとによかったです。
この一週間は気が気ではなく、夜もよく眠れませんでした。
小鳥病院の先生にはたいへんお世話になりました。
ぴよちゃんも頑張って回復してくれてよかった。
今後もぴよちゃんが健康に過ごせるように、
塩土や金属など危険な物質に触れないように安全管理をしようと思います。
最後まで記録を読んでくださりありがとうございました。
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